AlexaにジェネレーティブAIがやってくる 「まるで人間と会話しているような感覚に」──米Amazonがデモを公開

9/21(木) 2:38配信

 米Amazonは9月20日(現地時間)、AIエージェントサービス「Alexa」にジェネレーティブAI(生成AI)を組み込んだ
新機能のデモを公開した。大規模言語モデル(LLM)によってより深く、自然な会話を続けられるようになるという。
同社は「まるで人間と会話しているような感覚になるだろう」と紹介している。まずは米国在住のEchoデバイスユーザー向けにプレビュー版を提供する。

 現行のAlexaは「アレクサ」というウェイクアップワードの後に質問すると返答される一問一答のような形式だが、
デモで紹介された新しい「Let's chat」と呼ばれる会話機能では、Alexaに「アレクサ、レッツチャット」と呼びかけると
「ではチャットをしましょう。何かお手伝いできることはありますか」と返答され、会話を続けられる。デモでは次のような会話を自然に行う様子が紹介された。
中略
このように、ウェイクワードを使わずに自然な会話を続けられる様子を紹介した。さらに前の文脈がその後の会話の内容に反映されていたり、
文脈をもとにメッセージを生成する機能も披露している。

 デイブ・リンプ氏は「2014年に最初のAlexaを展開したときと同じように、時間がたつにつれてどんどん良くなっていく」と説明する。
さらにユーザーがAlexaに話しかけているのか、それとも部屋にいる別の誰かに話しかけているのかを判断するために、
カメラから得た視覚情報(ユーザーがディスプレイを見ているか)や音響モデルも活用するという。
Alexaの喋り方も進化

 さらにAlexaの喋り方も今後進化していく。ユーザーの現在の感情や声のトーン、声色を認識し、同じような感情の変化を声で表現する。
例えば、ユーザーが好きなスポーツチームが勝った結果を知らせるときは喜びの声を出し、
負けていた場合はユーザーに配慮するといった声色を使い分けられるようになるという。

 これらの進化が組み合わさることで、まるで人間と会話しているような感覚をAlexaで実現し、
今後もユーザーにとって必要不可欠なアシスタントにしていくとした

https://news.yahoo.co.jp/articles/65057b4ff6ff3fcaf7eb38aafa8d5f7e84f6c049