上昇率トップ10に北海道の地点が名を連ねる

地価上昇率で全国トップ10を見ると、住宅地は北海道が9地点ランクインし、沖縄県が5位と9位に2地点が入った。10位に同率で北海道が入っており、トップ10の中に11地点が入っている。商業地でも北海道が6地点入った。北海道は、住宅地・商業地ともに北広島市でプロ野球チームの球場がオープンするなど再開発がらみが地価を押し上げている。

北広島市の住宅地は、札幌市の地価上昇も波及し、マンション建設計画なども堅調に進んでいる。札幌市では、札幌駅周辺ビジネス街でのオフィス需要が堅調で空室率が低く推移し、駅周辺の再開発計画により地価の上昇が続いている。

下落率ワースト10も北海道が

全国的に地価の上昇が広がりを見せているが、再開発事業とインバウンド回復、半導体需要が特徴的だ。ただ、地価水準は、全調査2万1381地点のうち半分が新型コロナウイルス感染拡大前よりも下回っている。

なかには下がり続けている地点も多く、今回上昇率トップ10に軒並みランクインした北海道ではあるが、下落率ワースト10にも住宅地で8地点、商業地でも6地点がランクインしている。

https://www.kenbiya.com/ar/ns/research/china/7169.html