警察は彼らに対し「キクチ氏と殺人事件は無関係で、ネット上のキクチ犯人説は事実無根」と知らせた上で、「キクチ氏と殺人事件は無関係」とする北芝健の事務所と河出書房からの回答も見せた[67]。
すると、被疑者たちは一転して、「ネットに騙された」、「本に騙された」、「他のユーザーも同じように書き込んでいる」と責任転嫁をし始め、
「これから産む赤ちゃんをきちんと育てられるかどうか自信がなかった」、「離婚して辛かった。キクチはただ中傷されただけで、自分のほうが辛い」、
「(仕事、人間関係など私生活で辛いことがあり)ムシャクシャしていた」、
「他の人は何度もやっているのに、なぜ一度しかやっていない自分が捕まるのか」と被害者意識を顕わにした[60][68]。
被疑者の一部は「言論の自由」を主張したが、刑事たちから「表現の自由なら自分の名前が書かれてもよいのか」と問いただされると、
「キクチは芸能人だから書かれてもよいが、自分は一般人で将来もあるから嫌だ」と発言した[60]。