裁きだ!!👹

失踪した元実習生でも欲しいホタテ養殖業者

 「短大で電気工学を学び、製造業の技能実習生として日本に行きたかったのですが、溶接、機械加工の面接に落ち、『仕事はなんでもいいから』と送り出し機関に頼んで紹介されたのが牡蠣の養殖の仕事でした」

 受け入れ先は、広島県呉市内の牡蠣業者。来日後の入国後講習を終え、同じ日に来日した別のベトナム人実習生3人と、11 月から収穫した牡蠣の掃除と牡蠣打ちの作業をした。すでに収穫の繁忙期で、12月は休みがなかった。

 作業は朝の4時半から夜の8時前まで続くこともあった。それでも、12月の手取りは20万円程度だったという。

 トゥエンさんは、残業代はちゃんと支払われない上、作業中は会話することも許されず、少しのミスでも『ベトナムに帰れ』などと毎日怒鳴られた。同じ日に働き始めたひとりは、3カ月もたたない間に失踪しました。寮にはインターネットがなく、家族と連絡が取れない。

「監理団体を通じてお願いをしても、通信環境を準備してくれることはありませんでした」