キオクシア、人員削減を検討半導体メモリー不況で連続赤字
https://www.asahi.com/articles/ASR9N747MR9NULFA039.html

半導体メモリー大手のキオクシアが人員削減を検討していることがわかった。
メモリー市場は世界的に不況に陥っており、回復の兆しが見えない。同社も3四半期連続で巨額の最終赤字を計上。
経営を立て直すために、リストラが必要だと判断した模様だ。

関係者によると、21日にも労働組合に説明した上で、56歳以上の正社員を対象に早期希望退職者を募集する見通し。
応募者には退職金を積み増し、再就職の支援も行う。

同社はスマートフォンやパソコン、データセンターなどで使われる記憶装置「NAND型フラッシュメモリー」の世界大手。
メモリー市場は物価高や中国経済の減速で需要が落ち込み、価格が下げ止まったまま。
各社とも減産を強いられており、需要の回復は2024年以降になるとみられている。

同社の業績も苦しく、23年4〜6月期(国際会計基準)は、最終的なもうけを示す純損益が1031億円の赤字だった。
23年1〜3月期は1309億円の赤字、22年10〜12月期は846億円の赤字で、3四半期連続で赤字を計上した。(田中奏子)