国立がん研究センターの元医長の男が、カテーテルの選定や使用を巡り、医療機器メーカーに便宜を図った見返りに、現金およそ170万円を受け取った収賄の疑いで逮捕されたことがわかった。

収賄の疑いで逮捕されたのは、千葉県柏市にある「国立がん研究センター東病院」の肝胆膵内科で医長を務めていた、橋本裕輔容疑者だ。

橋本容疑者はおととし5月頃、治療で使用するカテーテルの選定や使用を巡り、東京・千代田区の医療機器メーカー「ゼオンメディカル」の製品を優先して使用するなどの便宜を図った見返りに現金およそ170万円を受け取った疑いが持たれている。

また、「ゼオンメディカル」の前社長の柳田昇容疑者も、贈賄の疑いで逮捕された。

警視庁は橋本容疑者が、導入する医療機器の選定などに大きな影響力があったとみて、全容解明を進める方針。

「国立がん研究センター」は国立研究開発法人で、当時勤務してた橋本容疑者は「みなし公務員」にあたることから、贈収賄罪が適用されている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f3c826ac7a708fb61b53a5ea3a063a55f1882b58