これを知れば30代女性が結婚・出産を焦らなくて済む…「早婚推奨」の陰で見落とされている意外な事実

40代では産めない」という誤解を解く
多くの「早く産め」論者は、「加齢により正常に出産できる割合が低くなる」と言います。でも、実際、40代だとどのくらいの希望者が出産までにたどりつけるか、という具体的な数字はあまり見かけません。せいぜい、1回当たりの「体外受精から生まれる確率」を上げるのが関の山なのですが、これにも大きな問題があります。



女性の妊孕率は、年齢とともに低下するが、30歳を100とした場合、40代前半では70~75程度への低下でしかない。30歳での出産確率は9割だとすると、40代前半では65%内外の出産確率となる。

​この話を裏付けるように、大正~昭和戦前期の女性は、40代を通した出生率が0.4程度ありました。それも、35歳以上の晩婚者(つまり初産割合が高い層)で出生率は高くなっています(多産が出生率を上げたのだろう、という類推への反証です)。

・上記妊孕率はあくまでも「自然妊娠」の場合だ。現状、不妊治療により40代前半でも50~60%の人が子供を持てている。とすると、不妊治療まで含めた40代前半の妊孕力は、85~90%になる。

対して、直近の40代女性の出生率は0.06と著しく低い状況です。この数字は大正期以上に上げられる余地があるでしょう。

https://president.jp/articles/-/73995?page=5