OECDのウェブサイトでは、各国の貧困率(Poverty rate)を公表している。最新値の表示はもちろん、高齢者や子どもなど類型別の貧困率や、経年変化の国際比較もできる。OECD加盟国の最新値をみると、日本が米国や韓国よりも貧困率が高くなっていることがわかる(図表2)。

 ただし、OECDのグラフにおける日本の最新値は、18年の15.7%である。これを今回公表された数値(15.4%、最新値21年)に置き換えると、米国(15.1%、最新値22年)、韓国(15.3%、最新値21年)よりも高い結果となる。日本よりも貧困率が高いのは、メキシコ、ルーマニア、コスタリカなどを残すのみとなった。

 つまり、少なくとも現時点の最新値において、日本の貧困率が先進国で最悪であることが確定したのである。