肉や野菜が手に入らない――。人口減や経営難で地域のスーパーが閉店し、「買い物難民」となる高齢者が相次いでいる。深刻な事態は地方だけでなく、東京や大阪など都心部にも忍び寄る。栄養不足による健康への影響も懸念され、自治体は移動販売の導入など打開策を模索する。

「もう生鮮品を気軽に買えない」。鳥取県の中山間地にある八頭町の女性(90)が途方に暮れる。自宅から徒歩圏にある唯一のスーパーが7月末に閉店した..