ロシア、原油輸出の大半で価格上限制裁を回避=FT
[24日 ロイター] - 英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)がデータ分析企業ケプラーを引用して24日に報じたところによると、ロシアは欧米諸国による制裁にもかかわらず、原油供給量を今春に50%増やした。
欧州連合(EU)と主要7カ国(G7)、オーストラリアは昨年12月、ロシア産原油の取引価格に1バレル=60ドルの上限を設定した。
ただ、原油価格の恒常的な上昇と自国産原油の割引率低下により、ロシアの石油収入は増加する可能性が高い。FTがキーウ・スクール・オブ・エコノミクス(KSE)の見方として報じた。
FTの海運・保険記録分析によると、8月のロシア産原油の海上輸送のほぼ4分の3が欧米の保険に加入せずに輸送された。
ロシアは9月最初の20日間でディーゼル油と軽油の海上輸出を前月同期の水準から30%近く削減した。
先週発表されたロシアによる大半の国へのガソリンとディーゼル油の一時的な輸出禁止措置は供給をさらに逼迫すると予想されている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/df97f275e3904ccfc68a7d98d7a326918919ad6c