中国の大型連休、2100万人強が飛行機を利用か-人気旅行先には東京も

中国では、夏場の堅調な観光需要に続いて、中秋節と国慶節(建国記念日)に伴う大型連休の到来により旅行市場が再び盛り上がりを見せようとしている。29日から来月6日までの8連休中に2100万人余りが飛行機を利用すると見込まれているが、これは1週間強でオーストラリア国民ほぼ全員が空の旅をするのに相当する。

今年の連休は、国慶節に加え、旧暦に基づいて日程が決まる中秋節も重なるため例年より長く、新型コロナウイルス禍の数年間は旅行の機会が原則的に与えられていなかった中国国民にとって、思いがけない贈り物となる。

中国民用航空局(CAAC)の靳軍号副司長は15日に北京で行われた会見で、「休暇期間中に2100万人余りが空路を利用するだろう」と指摘。当局によると、国内線だけでも1日約1万4000便が運航されるという。

中国人観光客が航空券の予約を急ぐ中、航空運賃は高騰しており、人気路線の一部では2倍余りとなっている。北京発成都行きの中国国際航空のエコノミークラスは29日が1800元(約3万6600円)。22日は680元だった。上海-シドニー線など長距離国際線も10月後半の運賃が2倍余りとなっている。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-09-25/S1IJW3T1UM0W01

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