https://www.asahi.com/sp/articles/ASR9T76NYR9TUHBI01W.html

フランスのマクロン大統領は24日、西アフリカのニジェールに駐留させている仏軍を年内に撤退させると表明した。
「人質状態」にあるとしていた駐ニジェール大使も近く帰国させる。
7月下旬に軍事クーデターが起きて以来、ニジェールでは旧宗主国フランスに対する反発が強まっていた。

マクロン氏は同日夜の仏テレビのインタビューで
「ニジェールとの軍事協力を終了する。ニジェールはもはやテロとの戦いを望んでいない」と述べた。
イスラム過激派対策のために駐留させている計約1500人の仏軍の撤退を数週間から数カ月以内に始め、年末までに完了するという。

 ニジェールの軍政はクーデター後の8月、フランスとの軍事協定の破棄を発表。
仏政府は軍政の正統性を認めず、仏軍の撤退や仏大使の帰国の要求を拒否してきた。
マクロン氏はインタビューで「我々の目的は軍政の人質になることではない」と発言。
軍政による実権の掌握が進む中で、仏側に選択肢が残されていなかったことを示唆した。