人気登山ルート“天国への階段”で、登山客が転落死(オーストリア) - Yahoo! JAPAN
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月12日、オーストリアの山でイギリス人の登山客が転落して死亡する事故が発生した。有名な登山ルートの一部に、“天国への階段”と呼ばれるハシゴがあり、そのハシゴを登っていた際に転落してしまったのだ。通報を受けて2機のヘリコプターが出動して捜索を行ったが、崖の下で登山客の遺体が見つかったと、米ニュースメディア『New York Post』などが報じた。

事故の犠牲者となった42歳の登山客は今月12日、オーストリア中北部ザルツブルグ郊外にある、ダッハシュタイン山塊(Dachstein Mountains)を訪れていた。登山客は“ヴィア・フェラータ・ドナーコーゲル(Via ferrata Donnerkogel)”と呼ばれる登山ルートを進んでおり、このルートにはInstagramなどで有名な「stairway to heaven(天国への階段)」と呼ばれる場所がある。

同ルートにはワイヤーロープやハシゴなどの設備が整っており、当該のハシゴは長さ約40メートルで、深い渓谷の上に渡されている。ツヴィーゼラルム地区からドナーコーゲル山の山頂に向かうこのハシゴからの景色は絶景で、ダッハシュタイン観光局は「究極にアドレナリンが全開になる、目玉スポット」と説明しているが、このルートの難易度は高く、初心者が挑戦する場合には山岳ガイドと行動を共にすることを勧めている。

この有名なハシゴを、景色を楽しみながら登っていた登山客だったが、300フィート(約91メートル)下の崖へ転落してしまった。男性が命綱などを装備していたのかは報道されていないが、基本的にはハシゴに命綱をつけて登っていくことになっている。この事故でヘリコプター2機が出動し、ハシゴの下の崖から男性の遺体が見つかった。

警察の捜査によると、当時ハシゴの上にいたのは死亡した登山客1人のみだった。また、第三者の関与を否定しており、「今回の件は事故であることは明らかです」と結論付けている。