新型のスマートフォンの価格が上昇するなか、中古の端末を活用するための新たなサービスが始まっています。

大手フリマアプリで9月から始まったのは、中古のスマートフォンを売買する際に、データの消去も同時に行うことができるサービスです。

発送した中古スマホは、データの消去を行う会社を経由して相手に届けられる仕組みで、ICチップに残された決済履歴なども含めてデータの復元がほぼ不可能になる形で消去や暗号化を行うということです。

サービスを手がける伊藤忠商事の子会社の井上大輔 社長は「売り手と買い手の双方にデータの消去への不安があり、より安心して取り引きができる」と話しています。

また、中古スマホの売買を手がけるゲオホールディングスは、買い取り価格の目安が短時間でわかるサービスを新たに始めました。

中古スマホに専用のアプリをダウンロードし、画面のタッチやボタンの操作のほか、カメラの撮影などのテストを行うと、目安の金額が表示される仕組みです。

調査会社のMM総研によりますと、昨年度の中古スマホの販売台数は、過去最高のおよそ230万台に上り、新型のスマホの価格が上昇するなか、中古スマホの活用はさらに広がりそうです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230926/amp/k10014206511000.html