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山と魚。これは休日に楽しむものの選択肢として、それほど魅惑的なコンビではないかもしれない。だが東京にいる友人に「富山県を探検しに行く」と言ったとき、誰もがこの2つしか挙げることができなかった。
首都圏から新幹線で数時間。城下町である金沢、商人の町である高山、そして冬季オリンピックの舞台となった長野といった人気の観光地に挟まれているにもかかわらず、富山に行ったことのある知り合いは誰もいなかった。
私にしてみれば、それもまた魅力なのだが。
日本アルプスと日本海に囲まれた富山は、本州の北岸に位置する。ここは全国でも最もドラマチックな地形的コントラストを持つ県だ。標高3000メートル近い冬枯れの峰々が、陽光降り注ぐ平野へと繋がり、やがて深さ1200メートルの湾へと、壮大に移り変わる。
日本でとれる800種の魚介類のうち、500種がここでとれる。これは東京の豊洲市場を訪れるミシュラン星付き寿司職人たちを喜ばせている。そして雪に覆われたまばらな尾根と豊かな海辺の風景は、ほんの1600メートルほどしか離れていない。つまりそう、富山はある意味、山と魚の土地なのだ。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/d5394f0136a10ab2bcc427f829fcf48460852752