国税庁の「令和3年分 民間給与の実態統計調査」によると、1年間を通じて勤務した給与所得者の平均年収(男女計)は443万円となっています。仮に日本人の平均年収を443万円としたとき、平均的な収入の日本人が将来受け取れると想定される年金額は、どれくらいになるのでしょうか。シミュレーションしてみます。

まずは、443万円という年収で受け取れる年金額はどれくらいなのか、確認してみましょう。条件は、簡易的に下記のように設定します。

●1980年12月1日生まれ
●20歳から22歳は学生として国民年金に加入
●23歳から59歳の間会社員として就業
●年金は65歳0ヶ月から受け取る
●厚生労働省の公的年金シミュレーターを利用して試算

仮に就業してから定年まで、常に年収443万円であったと仮定すると、65歳から受け取れる年金額は年間で165万円になり、月額換算では13万7500円です。

総務省統計局の「家計調査年報(2022年)」によれば、65歳以上の夫婦のみの無職世帯の月々の支出は、平均して27万円弱となっています。また、同じ条件の単身者であっても、月々15万円を超えています。

平均的な年収があっても、将来受け取れる年金は、心もとない金額になるようです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a63acf1ef5997f7a45622e09f7b72279f228e33d