日本人の間で、海外移住人気がじわじわと高まっているのをご存じでしょうか。
外務省の海外在留邦人数調査統計令和4年版によると、日本人の海外永住者数は現在、過去最高の53万7,662人となっています。(2021年10月1日時点)
我が家もそんな、海外移住をした日本人家庭のひとつです。
海外移住を実際にしている人だけでなく、海外移住をしてみたい、興味があるという人の数も増えているように感じています。
しかし、海外移住に立ちはだかる大きな壁がビザの問題ではないでしょうか。
多くの場合、先進国への移住というのはビザの取得が簡単ではないのです。
高額な費用や高度なスキルが必要な場合も多いです。
そんな中、先進国であり子どもの幸福度世界一の国として人気のオランダが、じつは日本人にとって非常にビザが取りやすい国であるというのをご存じでしょうか。
オランダ移住はじつは、そのビザの取りやすさもあいまって、近年注目を集めています。
我が家もそのビザのシステムを利用して、2020年にオランダへ移住しました。
この記事では、オランダ移住のビザなどのシステムについて書いてみたいと思います。
なぜオランダのビザは取りやすいのか
オランダと日本の間には、日蘭通商航海条約という1896年に調印された条約があります。
今から130年近く前の条約ですが、じつはその条約が現在でも生きているのです。
この条約のおかげで日本はオランダから最恵国待遇を受けることができ、ビザを取得することが容易になっています。
オランダ以外の先進国では、就労可能なビザを取得するには投資家として多額の資金が必要だったり、現地企業に雇用してもらう必要があったりします。
しかし最恵国待遇を受けることができるオランダには、日本人であればほぼ確実に取れるビザが存在します。
これは、じつはとてもすごいことなのです。
日本人なら取得率ほぼ100%!?オランダのフリーランスビザ
オランダ移住者にとってもっともハードルが低く、多くの日本人が取得しているビザが、フリーランスビザと呼ばれる個人事業主ビザです。
このビザを取得するために必要なのは、おおまかに
・日本国籍であること
・犯罪歴や不法滞在歴がないこと
・オランダに住民登録をすること
・初期投資金4,500ユーロ(手数料等は除く)
の4つです。