キノコ狩りのシーズンを迎えるなか、東京都内で今月、毒キノコによる食中毒が発生した。

食品監視課によると、新宿区在住の家族4人が18日、埼玉県内の公園で採ったキノコを炒め物にした。
食後30分ほどで錯乱や意識もうろう、嘔吐(おうと)、けいれんなどの症状を訴え、救急搬送された。
2人が入院したが現在は回復している。都健康安全研究センターで検査した結果、広葉樹林の地上に発生する毒キノコ「テングタケ」と判明した。

毒キノコによる食中毒は毎年、キノコが多く採れる9~10月に集中して起きる。
都内では過去20年間で計11人の患者が発生。
他県では死者も報告されている。都は「図鑑の写真やインターネットの画像検索で勝手に鑑定しないで」と呼びかけている。

■毒キノコにまつわる迷信

(都保健医療局のホームページから)

・柄が縦に裂けるキノコは食べられる
・地味な色をしたキノコは食べられる
・虫が食べているキノコは食べられる
・ナスと一緒に調理すれば食べられる
・塩漬けにし、水洗いすれば食べられる
・カサの裏がスポンジ状のキノコ(イグチ類)は食べられる

公式発表
2023年09月28日  保健医療局
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2023/09/28/19.html

毒キノコにご注意を!
毒キノコによる食中毒の発生

毒キノコを原因とする食中毒が発生しました。キノコ狩りのシーズンです。
確実に食用と鑑定されたもの以外は、絶対に食べないでください。

探知

令和5年9月19日(火曜日)午前10時30分頃、新宿区内警察署から新宿区保健所に「9月18日(月曜日)、
新宿区内在住の家族4名がキノコを調理して喫食したところ、午後8時30分頃から錯乱、意識もうろう等の症状を呈した。
4名は救急搬送され、うち複数名が入院している。」旨、連絡があった。

調査結果

新宿区保健所は、探知後直ちに食中毒調査を開始した。

患者らは、9月18日(月曜日)に埼玉県内の公園を訪れ、インターネットの画像検索機能を用いて食用の可否を調べながら公園内のキノコを採取した。
採取したキノコは同日自宅で炒め物にして、午後7時00分頃から午後8時00分頃にかけ、家族4名が喫食した。
喫食後、4名は同日午後8時30分頃から午後9時00分頃にかけて錯乱、意識もうろう、おう吐、けいれん、倦怠感等の症状を呈し、新宿区内の医療機関に救急搬送された。

患者4名のうち2名は入院したが、現在、回復している。
家庭に残っていたキノコの一部を東京都健康安全研究センターで検査したところ、テングタケであることが判明した。

発症日時
9月18日(月曜日)午後8時30分から同日午後9時00分まで
症状
錯乱、意識もうろう、おう吐、けいれん、倦怠感 等
発症場所 自宅
患者数 総数 4名
(内訳)
男:2名(年齢11歳、46歳)
女:2名(年齢12歳、49歳)
入院患者数 2名