基準を超える高額な返礼品を寄付者に送っていたとして、ふるさと納税の制度から2年間除外されている兵庫県洲本市についてです。市魅力創生課の元課長は、不適正な事務処理などがあったとして、2023年3月に停職6カ月の懲戒処分となり、その後、依願退職しています。この他にも不正行為があったとして、サンテレビに内部告発がありました。

サンテレビの取材に応じたのは、洲本市が出資する第三セクターの元嘱託職員で2019年1月から5月まで東京のアンテナショップ(市のふるさと納税に関連するシティプロモーション事業)の店長を務めた男性です。

Q(元課長が)会計前の品物を勝手に開ける、食べるという行為があった
元店長
「これはもう来る度にありましたので間違いないです。店舗で売っていたお弁当や陳列されているお菓子類は食べていましたね。一緒に連れてきている女性に渡したり、淡路島から連れてきた業者に渡したりしていました」



証言 アンテナショップ元店員たちは元課長の行動を見ていた
撮影された動画は、2019年、洲本市の特産品を販売し、ふるさと納税をPRする東京のアンテナショップの様子です。市の第三セクターが運営していました。店に頻繁に出入りしていたのが、市のふるさと納税業務を担当していた魅力創生課元課長です。

元店長
「東京に来てお弁当食べる時は、元課長以外のスタッフはお金をその場で払っているんですよね。元課長が『お前ら仕事で来ているんだから別に払わなくてええ。税金で食ったらええねん』って言っていましたけど、他のスタッフはお金払っていました」
動画には、元課長が「これ売掛(後払い)で」と元店長に話し、店内でサンドイッチを食べる様子が映っていました。当時の店員だった2人からも同様の証言が得られました。

元店員Aさん
「オレンジとか わしづかみにして開けてそのままバクバク食べていた。『これ売り物なのでお会計してください」』ということをお知らせしたらニヤニヤして『ええやないか』と」https://sun-tv.co.jp/suntvnews/news/2023/09/27/72066/