静岡県富士宮市の病院で、男が入院している妻と娘を刃物で刺した後に自らも刺し、3人が死亡する痛ましい事件が起きた。娘は十数年前に、そして妻は半年前に入院していて、ともに意思疎通ができる状態ではなかったという。だが男は2日に1回は面会に訪れていた。

◆妻の部屋の警報が鳴って…

事件があった静岡県富士宮市の富士脳障害研究所附属病院の駐車場では、警察がしきりに白い軽トラックを撮影していた。男が自宅から病院まで乗ってきたのだろうか。近所の人によると、男は普段 軽トラックを運転していたという。

27日午後2時半前 病院関係者から「男が刺した」などと警察に通報があった。
警察の調べで、男が入院患者の女性2人を刃物で刺したあと自らも刺し計3人が死亡したことが確認された。

その後の調べで3人は家族とわかった。男は73歳、刺されたのは72歳の妻と40歳の長女だった。

男は午後2時5分に病院3階のナースステーションの受付で名簿に名前を書き、面会の手続きをしていた。
妻と長女は同じ階の別の部屋に入院していて、それぞれの部屋で刺された。妻の部屋の警報が鳴り看護師が見に行ったところ、妻が刺されて男が倒れていたそうだ。

男は自殺を図ったとみられる。妻と長女はその場で死亡が確認され、男は搬送先の病院で死亡が確認された。

病院の関係者から警察に通報があったのは午後2時20分だ。わずか15分間の出来事だ。犯行に使われた刃物は2本で、警察は男が持ち込んだものとみている。
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