わんこそば世界大会、国際色豊かに初開催…つゆまで完食のネパール人「楽しくておいしかった」
2023/10/01 22:53

 岩手県は1日、「わんこそば世界大会」を盛岡市で初めて開催した。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)で盛岡市が紹介されたことを受けて企画したもので、国内外出身の参加者が食べた杯数を競った。盛岡城跡公園の特設会場には、次々に盛られるそばに合わせた「はい、じゃんじゃん」「どんどん」という威勢の良いかけ声と客席からの声援が飛び交った。

 八つの国と地域(日本、台湾、中国、ネパール、タイ、モンゴル、米国、カナダ)出身の計79人が参加。子どもの部(11チーム計22人)と一般の部(19チーム計57人)に分かれ、2分間でチームの合計数を争った。

 大会には同市と花巻市のそば店計7店舗が協力。テープカットを模して、達増知事らが職人手作りの巨大そば(長さ約5メートル)で行う「麺カット」で開幕した。進行は英語や中国語の通訳を交え、客席には国旗を掲げて応援する人の姿もあった。

一般の部では、盛岡地区広域消防組合消防本部の職員による「盛岡消防チームナガ」が、2位に44杯差をつける計250杯で優勝した。個人最高の91杯を記録し、チームを先導した佐藤 裕拡やすひろ さん(51)は、「そばを運ぶリズムがうまく合ったことが勝因だった。来年以降も続けてほしい」と笑顔を見せた。子どもの部では59杯を食べた「チームペンギン」(日本)が優勝した。

 1杯ごとにつゆまで完食し、特別賞に選ばれたのは、ネパール出身で盛岡市在住の留学生アチャリャ・ラメスさん。同級生の代理で急きょ参加したといい、「楽しくておいしかった。日本人はなぜつゆを飲まないのですか?」と話していた。


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https://www.yomiuri.co.jp/national/20231001-OYT1T50102/2/

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