マンション完工が2年近く先延ばしになると分譲者数十人は8月初め「モーゲージボイコット」を宣言した。上海東桜や現地当局に8月末までに工事が再開されなければ9月からはモーゲージの返済を拒否すると通知したのだ。

しかしモーゲージボイコット宣言にもマンション建設現場は変わっていない。SCMPは中国国慶節連休の直前も該当工事現場では重装備や建設労働者の姿は見えなかったと伝えた。上海のある不動産投資家は「高価マンションの入居が500日以上遅れて分譲者などが腹を立てているので実際にモーゲージボイコットが起きる可能性がある」と展望した。

最近習近平国家主席はマンション工事を完工して「入居を保障せよ」という意味の「保交楼」強調したが建設業界の反応は冷たい。工事費に耐えられない現実が変わらないためだ。昨年バンク・オブ・アメリカ(BOA)は中国で未完工のマンションへの入居で支障をきたす所が少なくとも240万世帯に達すると推定した。

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