ハマスによる乳児の斬首、イスラエル政府は未確認と当局者 首相府の発表と矛盾
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エルサレム(CNN) イスラエルの当局者がCNNの取材に対し、同国の首相府が先に発表したイスラム組織ハマスの襲撃で乳児の首が切断されたとされる事案について、政府はまだ確認していないと明らかにした。

この当局者は「ハマスの戦闘員が斬首や他のISIS(過激派組織イラク・シリア・イスラム国)式の残虐行為を行った事例はあるが、犠牲者が男性か女性か、兵士か市民か、大人か子どもかは確認できていない」と述べた。

ネタニヤフ首相は12日、イスラエルを訪問中のブリンケン国務長官が同席する中でハマスによる斬首事案に言及したが、犠牲者が子どもかどうかは触れなかった。首相府はその後、ハマスに殺害され焼かれたとする乳児の写真を公表した。

パレスチナ自治区ガザ地区との境界に近いクファルアザで子どもが斬首されたとの主張は10日にイスラエルメディアで報じられた。イスラエル国防軍(IDF)はその後CNNに対し、幼児や高齢者がISIS方式で虐殺されたと伝えた。

首相報道官は11日になって、クファルアザで乳児や幼児が「頭部が切断された」状態で見つかったと発表した。

バイデン米大統領も同日、「テロリストが子供の首をはねる写真を確認するようになるとは思いもしなかった」と述べ、その情報を確認するかのような発言をした。

米当局者はその後、バイデン氏や側近は子どもの斬首に関する写真や情報を見ておらず、バイデン氏の発言は報道やイスラエルの当局者の発言に触れたものだったと釈明した。

一方、IDFの報道官は同日、同じく境界に近いベエリで乳児の斬首事案があった可能性が高いと発表した。

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