NHK高校講座

イギリスはオスマン帝国の領土を分割する約束を秘密裏に結んでいました。
まず、オスマン帝国の支配下で独立を目指していたアラブ人に対し、戦後、自分たちの国をつくることを認めました。
戦争協力を得たかったからです。

一方で、フランス、ロシアとは、オスマン帝国の領土を分割支配する秘密協定を結びます。
その協定では、アラブ人と約束した地域は全く考慮されていませんでした。
またユダヤ人とは、アラブ人が住むバレスチナに、ユダヤ人の民族的郷土を建設するという約束をし、資金面での戦争協力を求めました。

こうしたイギリスの三枚舌外交は、その後の中東を、混乱に陥れていくことになります。


早紀 「アラブ人やユダヤ人、双方にいい顔をして、両方をもてあそんだような結果になったんですね。」

山下先生 「この矛盾する条約が、今日も続いているパレスティナ問題の起源になったんです。」

マヤ 「第一次世界大戦は100年も前の戦争ですが、現在も解決できない問題を残しているんですね。」
https://www.nhk.or.jp/kokokoza/sekaishi/contents/resume/resume_0000000730.html?lib=on