私は何を見逃していたのだろう―。


パレスチナ自治区ガザを30年以上取材してきたイスラエル人ジャーナリストのシュロミ・エルダール氏は、10月7日のイスラム組織ハマスによるイスラエル急襲以降、自身に問い続けている。


今回の襲撃で、ガザの重病人をイスラエルの病院に送り届けていたイスラエル人ボランティアもハマスに殺害された。
エルダール氏は「いつか和平が訪れると信じていた人たちだ」と怒りをにじませる。

「もうたくさんだ」。エルダール氏は取材中、そう繰り返した。ガザに対する見方は変わった。「(共生は)永遠に不可能だ。ガザの体制が変わってもだ」とも言い切った。
「いのちの子ども」に登場した赤ん坊は少年に成長し、ガザで暮らしているという。電話で無事を確認できたと話した時は、安心した表情をのぞかせた。 

https://news.yahoo.co.jp/articles/3d55b667228b5cbefb84a273437f33a7d3360dba