渋谷区の一等地で「タワマン戦争」勃発!150m巨大マンション建設に反対する「パークコート」住民の主張「実は区民全体に影響する問題」

渋谷区役所の隣に建つ39階建て、高さ約143mの高級タワマン「パークコート渋谷 ザ タワー」(以下、パークコート)でいま「異常事態」が起きている。40mほど離れた東南側にある渋谷ホームズ(1975年竣工、高さ40m)が再開発によって高さ150mの巨大タワマンに生まれ変わることが判明、住民たちが反対に動きだしたのだ。「巨大なビルのせいで日影になる」「眺望が台無し」になるといった理由もあるが、それだけではない。

 実は建て替えの話は以前からあったものの、容積率の関係から想定される高さは110mほどだった。ところが渋谷区が清水建設、東急不動産と「取り引き」をすることで、より高い物件を建てることが可能になった。その内容は、清水と東急が渋谷ホームズの隣に建つ神南小学校の建て替えを行い、その代わりに区は小学校の容積率と隣接する区道の敷地610㎡を提供する──というものだった。

 区が民間企業を儲けさせる構図が発覚したことで、パークコートの住民たちの怒りに火がついた──。

 11月7日の午後4時半、渋谷区役所には「渋谷ホームズ再開発計画」に異を唱える人々が集まった。パークコートの住人でもあるジーンズメイト元社長、西脇健司氏を先頭に、住人たちが会議室入っていく。この日は東京の都心で最高気温27.5度を観測した夏日、冷房が効いていない部屋で額に汗を浮かべながら、住人と区の担当者の「意見交換」が始まった。

 まちづくり課の担当者に対し、近隣住民のひとりが投げかける。

 「渋谷ホームズの建設について、わたしたちは十分な説明を受けていません」
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b6ba1ac0f7065aac15a19e540f66056b8c51c33