闇バイト 高校生2.1%「申し込む」 県警アンケートに 「闇バイトは仕事でなく犯罪」と県警が危機感
https://news.yahoo.co.jp/articles/8b81104d3d6efdf17cf88d827496c46c4a0764b9

 SNSなどによる「闇バイト」が社会問題化する中、三重県警が県内高校生を対象に初のアンケートを行ったところ、回答した計2・1%の生徒が「仕事内容を問い合わせる」「申し込む」と回答したことがわかった。県警は調査結果を重く受け止め、対策を強化する方針。

 SNSなどを通じて高額な報酬で募集し、犯罪の実行役を担わせる闇バイトは少年も加わる事例がある。県内では今年、県外在住の10代無職が、闇バイトを入り口に特殊詐欺に関わったとして検挙された。県警は実態の把握に努めようと、今年7~8月、県内14校の生徒2879人に問い合わせた。

 結果によると、1601人(55・7%)が闇バイトを「知っている」「どちらかといえば知っている」と回答。闇バイトの投稿を見つけた際にどんな行動をとるか尋ねたところ、46人(1・7%)が「仕事内容を問い合わせる」、10人(0・4%)は「申し込む」と答え、二つの項目を合わせると計2・1%が「闇バイトの募集に応じる」と考えている形となった。また、22人(0・8%)は実際に誘いを受けたことがあるとした。
 県警は今回の結果を「高校生も闇バイトに応募する可能性があることがわかった」と分析。県教育委員会と連携のうえ、非行防止を学校で啓発するなどして危険性のさらなる周知を図る。

 県警少年課の担当者は「『バイト』という言葉からは仕事のような印象もあるが、闇バイトはれっきとした犯罪行為。SNSでの投稿に反応するだけで犯罪に引きずり込まれるおそれがあり、心配事は警察に相談してほしい」としている。