札幌市、冬季五輪・パラ招致活動「停止」表明へ 将来開催に余地

 冬季オリンピック・パラリンピック招致を巡り、札幌市が招致活動を「停止する」という表現で表明することを調整していることが12日、市幹部への取材で判明した。
19日に日本オリンピック委員会(JOC)も含めた関係者の意見交換会を札幌市内のホテルで開き、秋元克広市長が正式表明する方針。


 国際オリンピック委員会(IOC)は11月の理事会で、冬季五輪の開催地に2030年はフランスのアルプス地域、34年は米ユタ州ソルトレークシティーを選び、
38年もスイスに絞り込んだ。IOCの決定を受け、秋元市長は「ゼロベースで考えていかざるを得ない」と述べ、年内に方向性を出す考えを示していた。

 市経済界の一部には、将来の開催可能性を残すべきだという考えもあり、市は「完全撤退」や「断念」などではなく、「停止」という表現で調整している。
19日の意見交換会にはJOCのほか、関係自治体や地元経済団体、競技団体が参加。終了後、秋元市長が取材に応じる予定。【高山純二】

https://news.yahoo.co.jp/articles/e71da05b41cc234d835d383714d777612b4245ee