検察人事介入から3年…新旧特捜部長がタッグ 因縁の安倍派を強制捜査

自民党安倍派の政治資金パーティー裏金問題で、東京地検特捜部が安倍派側の強制捜査に入った。
今回の捜査を支える検察幹部布陣の一角を担うのが、
人事介入の動きがあった当時、特捜部長だった森本宏・最高検刑事部長だ。

2020年2月、法務・検察当局は世間の逆風にさらされていた。
安倍内閣が検察官の定年延長という前代未聞の閣議決定をしたことで、
検察ナンバー2の東京高検検事長だった黒川弘務氏が、検事総長に就任することが可能に。

黒川氏は安倍晋三首相や菅義偉官房長官(いずれも当時)と関係が近いとされ
「首相官邸は捜査権力まで操ろうとしているのか」との疑念を生んだ。

さらに4月、内閣の判断で検察幹部の定年延長を可能にする検察庁法改正案が国会で審議入りすると、
X(旧ツイッター)には「#検察庁法改正案に抗議します」との投稿があふれた。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/296232