
◆「ケールのサラダ&ビール一杯」のランチが8000円!
レストランの高さについて数々の噂がとどろいているが、実際にメニュー表を目にするとものすごく萎える。ランチのサラダやパスタが20〜30ドルする。欧米にはシェア文化がないため、もくもくと我が高級皿と対峙することになるのも悲しい。
こんなに払うなら、せめて他の食べ物も一口欲しい。ケールのサラダのみと向き合ったランチ。ビール1杯とチップで合計55ドルだ。チップは金額の20%程度が相場。掛け算を習った私は、元の価格が高ければ高いほど、チップが高くなることを知っている。
2000円程度のチップを支払った。確かに笑顔でビールを注いでくれたけれど。
チップを合わせて約8000円――日本なら愉快な飲み会に2回行ける金額が、1時間のランチタイムで消化されてしまった。健康そうなケールを大量に食べたが、金額を見て具合が悪くなりそうになった。
レストランスタッフの賃金もすごい。ニューヨーク市の雇用労働者の最低賃金は15ドル(2250円)。この時点で日本の倍じゃん…と悲しくなるが、実際は15ドルでは人が集まらず、時給30〜40ドルで募集していることがザラらしい。
さらには、時給に加えてチップが支払われる。下手したら日本の日当くらいの金額を、ニューヨーカーは1時間で稼いでいるのだ。そりゃ私だって笑顔でビールを注ぐわ。
ドラッグストアに売られていたお犬さまのご飯は、日本の庶民のご飯より高い。14.99ドル(2249円)だ。生類憐れみの令が再び出たのだろうか。時代は巻き戻っているのに、日本はさっぱり追いつけない。
来世はニューヨークで犬になるのも悪くないかもしれない。ブラッシュアップライフ的なことが私の身に降り掛かったら、人間よりもニューヨークの犬を優先したい。
食品店では、見覚えのある納豆が売られていた。3パックで2.79ドル(419円)。日本を基準に考えると高く感じるが、ニューヨークのその他食材と比較するとそこまで高くはない部類である。
“物価比較の覇王”こと卵パック (以下略)
https://news.yahoo.co.jp/articles/ce183c9cce4e08530e93b2b42d7f57af22126a81