時代の精神性を端的に要約するというのは非常に困難だけど
たとえば「お客様は神様です」って言葉はしばしば「客はカミじゃねーだろ!この言葉のせいで付け上がった客が増えてんだよ」なんて批判されるじゃん

しかしあれは昭和以前の時代には非常に感じの悪いビジネス側の態度があった
例えば店で買い物する場合は常に「この客は窃盗犯ではないか、今にも盗みそうだ、盗んだらとっちめてやる」という態度で監視するのが当たり前だった
洋服屋にいる張り付きウザ店員を数倍うざくして攻撃的にしたのが昭和の商店主

そういう社会の風潮の中で「お客様の背後に神様を見出して接する」心得を説いたのが「お客様は神様です」というフレーズ
まあ実際どういう意図で発した言葉かというのは後で本人の説明にもバイアスが掛かるから真意については説があるが
いずれにせよ昭和の接客というのはウンコだったからこそ、このフレーズが刺さって大受けして広まり格言かのように定着した