志賀原発、冷却水あふれポンプ一時停止 北陸電力「安全上問題ない」
https://mainichi.jp/articles/20240102/k00/00m/040/216000c

北陸電力によると、石川県能登地方で発生した地震で、停止中の志賀(しか)原発1、2号機(石川県志賀町)の使用済み核燃料プールの冷却水計421リットルが床にあふれた。この影響で1号機のプールの冷却ポンプが一時停止したが、すぐに復旧した。冷却水は放射性物質を含んでいるが外部への影響はなく、2日午前時点で、安全上の問題は確認されていないという。

 また、外部から電力を受けるための変圧器が1、2号機で1台ずつ破損し、配管から計約7100リットルの油が漏れた。別系統から電源を確保できているという。林芳正官房長官は1日午後の記者会見で「変圧器で火災が発生し消火した」と発表したが、北陸電は2日、「火災の発生はなかった」と説明した。

 同原発では1日午後4時10分ごろ、震度5強の揺れを観測した。原子力規制庁などによると、日本海側の各原発でも異常は確認されていない。【土谷純一】