「安倍先生は、世耕弘成先生(現・党参院幹事長)とともに、トラック2台(10トンと4トン)で支援物資を運んでくれた。事前に『亀岡さんにお願いがある。避難所を案内してくれないか』と呼ばれていくと、安倍先生自身が食料やミネラルウオーター、おむつ、トイレットペーパー、衣類などの物資を下ろしていた。被災者の方々を確認しながら、一人一人に手渡していた。人気もあったので、すぐに人だかりができた」

「安倍先生は『大変だったでしょう』『われわれは何としても助けますから』『頑張ってください』と、被災者の方々を優しく励まし、全員と握手していた。昼からスタートして終わったのは夜9時過ぎ。帰りに、私の福島市内の事務所に寄ってくれた。炊き出しの残りのカレーを、安倍先生が『おいしい。おいしい』と言って食べている姿は忘れられない」

その後も、安倍氏は被災各地に、支援物資を配って回ったという。亀岡氏は言う。

「安倍先生に『食料や下着、薬が足りない』と訴えると、大体、次の日には届いた。ありがたかった。当時は民主党政権で、われわれは野党だった。私が見た限りだが、現場に視察に来る議員はいても、身銭を切って自分でトラックで物資を運んできた議員は少なかった」

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