「石原君と榊原さんは高1から高2まで交際しており、いわゆる元カレ、元カノの関係でした。一方、榊原さんは、高3の新学期から別の男子学生と交際を開始したため、石原君は身を引くことに。その男子学生の父親が山田氏でした」
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 訴状によれば、発端は17年5月13日、榊原さんが元カレの石原君に「あしたうちくる?」とLINEでメッセージを送ったことだという。“事件”はその翌日起きた。
 以下、訴状を引く(当事者の名は仮名に変更)。
〈原告が被告榊原に挨拶をすると、同人は「ベッドに入っていいよ」といってきたため、原告は被告榊原の寝ているベッドに入った。その後、原告は榊原の同意のもと、同人の首にキスをしたり、体を(中略)触り合うなどしたが、性交渉までは至らなかった〉
 榊原さんは、石原君との間で起きたこの“出来事”を、LINEで彼氏に報告。しかし、彼氏の父親・山田氏にそのやりとりを見られてしまい、
「山田氏は、石原君が息子の彼女である榊原さんに性的な行為を強要したと早とちりしてしまった。そして、石原君を脅迫するようになったのです」(前出・記者)

学校側の対応に問題が
 息子可愛さからか、山田氏はまず、匿名で学校に電話を入れ、“石原君が婦女暴行まがいの行為を働いたので調査してほしい”と通報。また、石原君とクラス担任にも、同様の趣旨をやはり匿名でメールし、問題は学校側の知るところに。
「裁判では、榊原さんが山田氏に性行為を明確に否定しなかったことが、山田氏の脅迫行為を助長したのではないかという部分も争点になりました」(同)
 さらに山田氏はTwitterの機能も使い、これも匿名で、石原君のアカウントに宛てて、〈性犯罪者って再犯率が高いんだって?〉などと投稿。石原君を追い込んでいく。先の記者が言う。

「その後、山田氏は高専側に素性を明かした上で、学生主事の沢村誠二氏(仮名)に対して、石原君を榊原さんに近づけぬよう申し入れを行います。その学生主事がまた問題で、騒動を収めることを優先。石原君の言い分も聞かず、彼に対して、榊原さんに近づいたらストーカーとして指導することになる、そうなれば保護者にも連絡することになる、と強い口調で“指導”してしまったのです」

https://www.dailyshincho.jp/article/2022/07150556/?all=1