【直木賞作家が教える】「今日を一生懸命生きよう」と思えるたった1つの手段(ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース
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それに対して、現代人は死を意識する機会が極端に少ない時代を生きています。医療は発達していて、戦争のない平和な時代を享受しており、餓死の心配もほとんどありません。
それは幸せで素晴らしいことである一方で、日本人の精神を幼くしているようにも感じてしまいます。
● 誰もがいつ死ぬかわからない
でも、普通に生きていればすぐに死なないというのは単なる思い込みです。
いくら寿命が延びても、戦争の危機がなくても、人はいつ死ぬかわかりません。
歴史の偉人を見ていると、病気や事故、暗殺といった予想外の不運に見舞われ、あっけなく命を落とすケースが目立ちます。
● 死を意識することで 今日を一生懸命生きようと思える
それを見て思うのは、「今日を精一杯に生きなければならない」という当然のことです。偉人の生涯に触発されて「自分は人生で何を残すか」について考えることもあります。
あと100年もすれば、今生きている人たちのほとんどは死んでしまうことでしょう。人生は無常であり、やりたいことをするには短すぎます。
しかし、死を意識することで、今日を一生懸命生きようと思えるようになります。
歴史小説を読んで、生きることと向き合う。たまにはそんな時間を作ることも大事ではないでしょうか。
※本稿は、『教養としての歴史小説』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです