高校生お手柄、川に落ちた車から乳幼児を救助 岐阜東高校、富田高校の4人 通学途中で事故に遭遇(岐阜新聞Web) - Yahoo!ニュース
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乗っている車ごと川に転落して身動きが取れなくなっていた母親と小さい子どもたちを助けたとして、各務原署は31日、各務原市の高校生4人に署長感謝状を贈った。自転車で通学途中だったが、周囲の人との冷静な連携プレーで人命救助に貢献した。

 表彰されたのは、岐阜東高校(岐阜市野一色)3年の野田薫流(くゆる)さん(18)、富田高校(同)3年の上田愛基(まなき)さん(18)と細野蓮音(れおん)さん(17)、2年金武稜大さん(17)。

 事故が起きたのは、昨年12月14日午前8時15分ごろ。各務原市那加東野町の交差点で乗用車同士が出合い頭にぶつかり、一方の車が川へと落ち、助手席側を下に横転状態となった。「まばたきをした次の瞬間には車が川に落ちていた」。目撃した金武さんは急いで110番した。

 車の中には30代の母親と5歳の女の子、生後11カ月の男の子がいた。川の水深は膝下ほどだったが、エンジンは掛かったままでオイルが漏れ出していた。「引火するかもしれない。早く助けなきゃ」。野田さんは迷わず冷たい水の中に足を踏み入れた。脳裏には3歳の自分の妹の顔が浮かんだという。

 「赤ちゃんから先に外に出させてもらいます」。ドアが開かなかったため、車中の母親から引き取る形で、窓から子どもを外へと出し、川岸の細野さんらにリレーした。現場に駆け付けた子どもの父親とも協力して一家を助け、誰も大きなけがをすることなく、事なきを得た。

 感謝状を受け取った野田さんらは「体が勝手に動いた。人ととして当たり前のことをしただけ」と謙遜する。各務原署の五明竜也署長は「他人に無関心な風潮がある昨今に、学校に行く足を止めて救助してもらったことに深い感謝と敬意を表したい。大変勇気のある行動だった」とたたえた。

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