なぜ観光客はレーニン廟を今なお訪れ

 文化的体験か、共産主義へのシンパシーか、はたまた単に必須の観光スポットなのか?
 率直に言って、それはかなり退屈な体験ではないだろうか。照明が明るくないので、細かい点を確かめることさえできまい。また、ここに長い間とどまることは禁じられている。レーニンの遺体が安置されている防弾ガラス製の棺の周りを一周する間、たとえ数秒でも立ち止まることは禁止されており、警備員が直ちに退去を求めるからだ。

 にもかかわらず、首都モスクワに来訪する人の多くが相変わらずレーニン廟を訪れることにしている。そこで、我々は、彼らにその理由を尋ねてみた。

https://jp.rbth.com/travel/88584-renin-byou-otozureru-riyuu