全く知らない土地を旅する時、GPSは強い味方になる。ただ過信は禁物のようで、ある女性運転手は先月末、川にかかる歩行者用の木製の吊り橋を走行し、人々の度肝を抜いた。
一歩間違えば命の危険もあったというニュースを、タイの大衆紙『Thai Rath』などが伝えた。

タイ北部プレー県スーンメーン郡ウィアントンに住むマクン・インチャンさん(Makun Inchan、38)は先月28日午後5時40分頃、村人から「ヨム川にかかる古い吊り橋で白い乗用車が立ち往生している」との噂を聞きつけ、現場に駆けつけた。

車は東南アジアを中心に販売されているホンダのコンパクトセダン「シティ」で、長さ約120メートルの吊り橋の端から15メートルほどのところで脱輪し動けなくなっていた。

吊り橋は歩行者用にデザインされたもので、幅が狭く大きな車が通るには無理があり、女性が助けを求める声を聞いたマクンさんはすぐに救援を要請した。

運転手の女性は、プレー県中央部のムアンノーンカイ(Nong Muang Khai)地区出身で土地勘がなく、スーンメーン郡の友人が送ってくれた住所を頼りにGPSに従っていたところ、いつの間にか吊り橋を走行していたという。

そして120メートルの吊り橋をなんとか渡ってみたものの、その先は草に覆われて道がなく、女性は車をUターンさせて引き返した。

しかしながら吊り橋を15メートルほど走行したところで木製の橋の一部が割れ、左前輪が隙間にはまってしまったのだった。

こうして現場には救助隊や村人たちが駆けつけ、トラクター2台を使ってセダン車を牽引。女性や車も無事だった。

実はこの吊り橋から30~40メートル離れた場所には、新しい立派な橋が架かっているのだが、女性はGPSに集中しすぎて周りが見えていなかったという。
さらに吊り橋が主に歩行者に制限されていることも知らなかったそうで、女性は「あの近辺を訪れたことは一度もなかった」と明かすと、当時のことをこう語っている。

「吊り橋はがっちりしていてよく使われているようだった。ただ、川の真ん中で動けなくなった時はさすがに怖くなった。車が川に落ちてしまうのではないかと不安になり、車から出て助けを求めた。」

なおホンダ車が吊り橋を渡る様子は近くの村人が捉えており、ある者は「車が危なっかしく橋を渡り、引き返してくるのが見えた。それで危険を知らせようと自家用車を走らせた。
でも現場に到着する前に脱輪してしまったようだ」とショック状態で語っていた。マクンさんによると、吊り橋は小型バイクや歩行者用に40年前に作られたそうで、今回の件を受け、車両の進入を禁止する看板を立てるよう当局にお願いしたという。

(以下ソース)
https://article.yahoo.co.jp/detail/357facaedb18d78ac043377b5b0d745ef7579d7a

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