日本原子力発電(原電)は2日、茨城県東海村白方の東海第2原発の管理区域にある原子炉建屋内の電線管から、火花が出たと発表した。周辺に焦げ跡も確認された。環境への影響はないという。

原電によると、同日午前10時5分ごろ、原子炉建屋2階にあるポンプ室で、社員らが室内の照明スイッチを入れたところ、天井にある金属製の電線管から火花が出た。直後にスイッチを切り、火花は収まったものの、電線管に最大約2センチの穴と、天井の焦げ跡が確認された。

電線管は内部に蛍光灯のケーブルが通されており、原発建設時の1978年から使用。蛍光灯は2020年に交換していた。ポンプ室は浄化した冷却水を原子炉に送るポンプが設置された施設。原電は消防に通報し、原因を調べている。

東海第2では昨年10~11月の10日間に火災3件が相次ぎ、県や東海村が原電を厳重注意していた。

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