https://www.fnn.jp/articles/-/653194 

和歌山県で小学5年生の男の子が隣人の男に殺害された事件から5日で9年。遺族がずっと直面しているのは男による賠償金の「踏み倒し」。理不尽な現実を変えるには何が必要なのか。

息子を亡くした、和歌山県紀の川市の森田悦雄さん(75歳)。

息子の都史君を亡くした・森田悦雄さん:
都史くん…9年目を迎えてお父さんが来て、みんな見守ってくれているから

9年前の2月5日、息子の都史くん(当時11歳)が近くに住んでいた中村桜洲受刑者(31歳)に刃物で切りつけられ、命を奪われた。

有罪確定後、森田さんが起こした民事裁判でおよそ4400万円の賠償を命じる判決が2018年に出たがいまだに支払われていなく、 葬儀や弁護士費用などの経済的な負担が悦雄さんにのしかかった。 

息子の都史君を亡くした・森田悦雄さん:
追い込まれて、色んな事があったけど。病院来るまで、都史くんがお父さんをずっと待ってくれていたんで、それを思ったらまだまだ

加害者による賠償金「踏み倒し」は少なくないものの、判決から10年間支払いがなければ、支払う義務がなくなってしまう。阻止するには再び裁判を起こす必要があり、遺族にさらなる負担がかかる。