反論できる?
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深刻な需要の問題の一因は、輸出の減少にある。昨年12月は前月からわずかに増加しており、国家統計局によると、前年同月比で2.3%増だった。輸出に大きく依存する中国経済にとって、このような増加は軽い励みになる程度だ。この成長率は、直近では2022年や2023年初めに記録された年10%以上の増加には遠く及ばない。輸出依存型の経済にとって、最近の伸びは実に取るに足りないものだ。

最近の統計にはさらに重苦しい要素が含まれている。輸出が増加した唯一の理由は、比較のベースとなる前年が当時のゼロコロナ政策のもとで取られていた厳しいロックダウン(都市封鎖)によって特に落ち込んでいたからだ。

さらに言えば、わずかな増加はすべてロシアへの輸出によるものだった。同国への輸出は前年同月比46.9%増という驚異的な伸びを示したが、これは窮地に陥っているロシア経済が到底維持できるとは思えないペースだ。昨年12月の対米輸出は前年同月比6.9%減、対EUは同1.9%減。東南アジア諸国連合(ASEAN)向けも同6.14%減だった。こうした地域は、依然として輸出に大きく依存している中国経済が、全体的な成長率を許容できるものにするために必要な輸出相手だ。西側諸国における信用コストが低下するとの見通しに希望を見出す向きもあるが、そのような動きは早くても今年後半までなさそうだ。