水沼被告の自宅から小児性愛者向けのマンガが押収されていることについて、「被告人は、学生時代から小児性愛者向けのマンガを集め、それを新居に持ち込んでいました。小児性愛者が決してなってはいけない職業に就いたのです」と激しく非難した。

判決が言い渡された12月4日。伸びかけの坊主頭だった水沼被告は、サイドとバックを頭頂部付近まで刈り上げた髪型で法廷に現れた。本間裁判長は、検察の求刑懲役6年にたいして懲役5年6ヵ月の判決を言い渡した。

そして、「被害者のこうむった肉体的精神的苦痛は大きく、現在も精神的に不安定な状態が続いているばかりか、将来の健全な育成への悪影響も軽視できない」「児童ポルノ所持についても、被告人の性的な傾向がうかがえるなど、看過できない」と量刑の理由を述べた。

その間、水沼被告はただ、裁判長を見つめていた。

公判の中で検察に「あなたは教員だったのだから、未成年が性的な事柄に関して判断が未熟なのはわかっていましたよね。それを正しく導いてあげることが必要だということもわかっていましたよね」と質問されると、水沼被告は「本当に常識が欠けていました。自分の欲望を満たすために走ってしまいました」と力なく答えたのだった。

12月19日までに控訴しなかったことから、判決が確定した。今後、水沼被告は服役して刑務所での日々を送ることになる。