https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00023/062100335/

(前略

イスラーム(以下、イスラム)の聖典クルアーン(以下、コーラン)は「ルートの民」として男色者を描いている。ルートとは旧約聖書に登場するロト(編集部注:人名)であり、ルートの民とはソドムとゴモラ(編集部注:いずれも地名)の民のことである。ソドムとゴモラでは人々は「淫行にふけり、不自然な肉欲に走った」ゆえに神の怒りを買って滅ぼされてしまう。ここでいう淫行や不自然な肉欲が具体的に何を指すのか、聖書は明示していないが、一般的には男色と解釈されることが多い。イスラムでもこの話は踏襲されており、男色が許されないことの根拠となっている。

また、預言者ムハンマドの言行録であるハディースには、預言者が、ルートの民の行為をイスラム共同体にとって最も恐ろしいものと位置づけ、その行為をしている者を殺せと命じている伝承もある。

(中略

アラビア語で「男色」を示す「リワート」は、「ルート」すなわち旧約聖書の「ロト」から派生したとされる。ここから分かるとおり、中東に起源を持つセム系一神教(ユダヤ教からキリスト教、イスラムに至る)は、すべからく反同性愛の傾向を有する。

(後略