日本航空機が昨年11月、米シアトルの空港に着陸後、管制官の指示を取り違え、滑走路に誤進入していたことが9日、日航などへの取材で分かった。滑走路に別の航空機はなく、乗客乗員にけがはなかった。同社は既に再発防止策などをまとめ、国土交通省に報告したという。

 日航や国交省によると、昨年11月5日午前9時40分ごろ(現地時間)、成田発の日本航空68便(ボーイング767―300型)がシアトル・タコマ空港に着陸。その後、駐機場に向かう途中で管制官の許可を得たと誤認し、滑走路を横断した。

 日航機は、管制官に「滑走路手前で待機」と指示されたが、対象の滑走路を取り違えた。その上で、本来は停止指示があった滑走路への横断許可も含まれると勘違いし、目視で安全を確認後、滑走路に進入、横断したという。【時事通信社】

https://news.nifty.com/article/domestic/society/12145-2790576/