やはりチャーリー・マンガーは慧眼だったな



問題は、基本的なニーズが満たされてしまった事だ。米国において、貧困層の主要な問題は肥満だ。
生活レベルが上がり、自由度が増し、人種差別が減り、大きな問題が減って来たにもかかわらず、人間は昔より不幸を感じるようになった。その理由は簡単。
世界は強欲(greed)で動いているのではなく、嫉妬(envy)で動いているのだ。

神はモーゼに隣人の妻を羨むな、ロバでさえ妬むなと言った。それは自然に組み込まれている。大恐慌時代は悲惨だったが、その時にオマハを歩ている方が、(今の)ロサンゼルスよりも安全を感じた。
全てが600%向上しても、人々は不幸だ。なぜなら、周りの人がより多くを持っているから。
私は妬みを克服した。もう誰が何を持っていても気にしない。

そして、金持ちの思いあがった出費。誰にロレックスの時計が必要か?盗まれるためか?しかし、誰もがそんなカネの使い方をしたがり、それが現代の資本主義社会を駆動している。

私から若者へのアドバイスは「そんな事はやめておけ」だ。バカげた出費に幸福は無い。
しかし、それが文明を動かしている。世界が良くなれば良くなるほど、人々は満足感を得られなくなる。奇妙だが、それが起きていることだ。