国家ブランド指数 2023:日本が史上初の首位に

15年以上にわたり、アンホルト-イプソスの年次調査「アンホルト-イプソス国家ブランド指数 (NBI: Anholt-Ipsos Nation Brands Index)」は、世界各国の認識を測定してきました。2023年は国家ブランド指数にとって新しい局面となり、日本がドイツを抜き、米国とドイツ以外で初めて首位に立ちました。トップ10ランキングの中にも、さらなる変動が見られました。

英国、米国、オーストラリアは順位を上げ、イタリア、フランス、スウェーデンは順位を下げた
ドイツは2016年以来の2位転落

フランスは5位から8位に転落し、史上最低の順位となった

「ここ数年の日本の世界的な人気の高まりと、その結果最も印象的な国となったことは目を見張るものがある。米国はその順位の向上に気を良くするだろうが、フランスは下降線を辿っておりさらなる自信喪失に繋がるだろう」


日本が先頭に立つ

日本はドイツを抜き、国家ブランド指数で60カ国中1位となり、アジア太平洋地域から初めてトップに立ちました。ドイツが過去最高の6年連続で1位をキープしたのに対し、日本は2019年に5位、2020年に4位、2021年に3位、2022年に2位、そして2023年についに1位と、着実に順位を上げました。

今年、日本の順位は軒並み向上し、6つの指数すべてにおいてトップ10入りを果たしました。特に「輸出」の指標において引き続き強さを見せており、科学技術への貢献、クリエイティブな場所であること、製品の魅力という3つの属性すべてにおいて1位を獲得しています。また、日本は「人材」と「観光」の指標でも高い評価を得ており、「雇用可能性」と「活気ある都市」で高いランクを獲得しています。

「国の国際的なイメージは、貿易、観光、投資、人材を惹きつける力に大きな影響を与えるからというだけでなく、私たちの世界と私たちの未来を形作る地政学的な潮流の兆候でもあるから重要なのだ。」と、国家ブランド指数(NBI)の創設者サイモン・アンホルト氏は言います。「日本が今、地球上で最も称賛される国になっているという事実は、ドイツと米国を除けば、このポジションに到達した最初の国であり、世界のソフトパワーバランスが目の前で変化していることを裏付けている。新しい秩序の時代、2023年アンホルト-イプソス 国家ブランド指数は、アジア世紀が幕を開けた最初の紛れもないサインだ。」

https://www.ipsos.com/ja-jp/nation-brands-index-2023