“地獄の訓練”として名高い管理者養成学校

そんななか、多くの企業がこぞって社員を送り込む「社員研修」がある。企業の幹部候補生を育成する“地獄の訓練”として名高い管理者養成学校だ。

スマホ没収、夜の行進40km…“地獄の社員研修”がハードすぎる。「時代錯誤」の声に担当者は
[強メンタル]を育てる方法
「基本的には13日間、富士山の麓の合宿所で、早朝から夜まで分単位でカリキュラムを実施。スマホを預け、テレビもラジオもネット環境もない施設で、
社会生活から切り離され、研修に100%没頭できる環境となっています」

そう話すのは社員教育所の広報担当者。これまでに延べ30万人が受講したという特別プログラムは、ブートキャンプの要素も盛り込まれているという。

会社と同じ環境を再現し強靭なメンタルをつくる
スマホ没収、夜の行進40km…“地獄の社員研修”がハードすぎる。「時代錯誤」の声に担当者は
[強メンタル]を育てる方法
「毎朝5時30分に起きて朝礼。一人ひとり大きな声でスピーチをした後、清掃をします。そしてその日のリーダーが管理者に報告。
点数がつけられていくのですが、リーダーが問題発見能力、伝達能力、時間管理能力を持っていないと、合格点は出ません。
メンバーはランダム。会社と似た環境をつくってどう動くのかが試されています」(広報担当者)

人前で歌う、ひと晩で40km行進。社会と断絶して自分を追い込む
強靭なメンタルをつくり上げる特別カリキュラムはまだまだある……。

スマホ没収、夜の行進40km…“地獄の社員研修”がハードすぎる。「時代錯誤」の声に担当者は
[強メンタル]を育てる方法
「消極的姿勢を打破するため、施設近くの駅前に立って、大声で歌を歌う訓練(現在は研修施設内で実施)。
また膨大な量の課題と、それを発表するプレゼンなどがあります。そして、7日目に行う大きなイベントが、一晩かけて40q歩き続ける『夜間行進』。
グループに分かれて指揮官を決め、メンバーに指示を出し先陣を切ってもらいます。あくまで追い込まれたときにどうするか、過程の様子を見ているんです」(広報担当者)

地獄の訓練を乗り越えて、一生使える強メンタルを手に入れる
スマホ没収、夜の行進40km…“地獄の社員研修”がハードすぎる。「時代錯誤」の声に担当者は
[強メンタル]を育てる方法
こうした厳しい訓練をすべてクリアすると晴れて卒業となる。OBでもある塩沢産業の山口英俊社長が、当時の体験を語ってくれた。

「覚悟ができていたため、逃げ出したいと思ったことはなかったですね。むしろ、何事にも全力で取り組むことで、何にも動じなくなりました」

コンプライアンスが厳しい現代におhttps://www.excite.co.jp/news/article/Spa_1970049/いては、「時代錯誤」という声もありそうだが……。