https://mainichi.jp/articles/20240214/k00/00m/040/320000c

父を殺害した容疑で逮捕の長男 「殺そうと思った」 相模原2遺体

相模原市南区のマンションの一室で13日夜に50代の夫婦の遺体が見つかり、神奈川県警は14日、同居する高校1年の長男(15)を父親に対する殺人容疑で逮捕した。「殺そうと思った」などと容疑を認めている。県警は、長男が母親の死亡についても事情を知っているとみて調べる。

 逮捕容疑は10日午後1時半から13日午後7時半ごろ、相模原市南区上鶴間本町5の自宅で、会社員の父親(52)を刃物で複数回突き刺すなどして殺害したとしている。長男は父親、母親(50)と3人暮らし。県警は親子の間で何らかのトラブルがあったとみている。

 県警相模原南署などによると、13日昼ごろ、父親の職場の上司から「(父親と)連絡が取れない」と県警に通報があり、マンションを訪れた署員が室内で2人の遺体を見つけた。長男はおらず、連絡もつかなかったが、県警は14日朝に県内で長男を発見。署に任意同行を求め事情を聴いたところ、事件への関与を認めたという。

 現場は小田急線相模大野駅から北東約1キロの住宅街の一角。同じマンションに住む男性(54)は「13日の夕方ぐらいから(発見された部屋が)どんどん騒がしくなって『2名確認』という声を聞いた」。別の住民の男性(88)は「ここは家族で暮らす人も多い。ひどいことが起こってしまった」と不安そうな表情で語った。

 刑事罰の適用年齢は2000年の少年法改正で16歳以上から14歳以上に引き下げられており、15歳は逮捕・起訴の対象となる。