反社会性人格障害者の1/4がサイコパスの可能性があり、サイコパス全員が反社会性人格障害の兆候を示すとする。

人格テストの結果では、成功しているサイコパスも犯罪者であるサイコパスも類似している。

反社会的行為に側面を当てた人格テストが作成され、サイコパス的人格目録(PPI)となる。187の設問で構成される。①自己中心的衝動性②恐怖心無き支配③冷淡性

これらによって、以下を測定するとする。

・マキャベリ的自己中心性
・衝動的不服従
・責任の外在化
・無頓着な計画性
・恐怖心の欠如
・社会的影響力
・ストレス耐性
・冷淡性

ウィスコンシン大学 ジョセフ・ニューマンの意見として、サイコパスは感情面の視野狭窄によって他者の苦痛に無頓着になる事が出来るからであるとする。
PCR-Lの得点が28点~30点以上の人間は、ストループ干渉の影響を受け難いとする。


3 闇に潜む光
1952年に社会学者ウィリアム・H・ホワイトは「集団思考」という言葉で、集団が外部の影響から切り離されると、規範的に正しい立場だと思い込み、集団全体が他人の痛みや批判に対して鈍感になる仕組みを概念化した。

外部の反対意見に無関心になり、狭い集団内部の意見相違を嫌うようになり、自分の意見を持たない。
またこれらは友人関係で孤独な者やコミュニケーションの苦手なもの、自閉症的な傾向の強いものほど視野が狭くなり強く現れるという。

心理学者アーヴィング・ジャニスによると、集団思考の過程を「孤独な者が集団内部の合意を求めるあまり、代替案を評価出来ない思考様式」と説明する。