まず、「向こうは商売なんだから当たり前だろ!」という部分については、おっしゃる通りでございます。もちろん日本にお金を稼ぐために来ている方も多いでしょうから、私も最初は「どうせお金目当てなんだろう」と思っていましたし、それをわかったうえで楽しんでいました。

 でも、日本人の女性がいるキャバクラなどに行けば、アジア系のお店でお酒を飲む3倍くらいのお金が掛かるうえ、黙って飲んでいれば、20代そこそこのおねーちゃんに「なんか元気ないじゃ~ん」的なことを言われてしまいます。

 あれ、こっちが盛り上げなきゃいけないの? と思いながら、一生懸命喋らなくてはいけない状況になることもしばしばです。これでは「どっちが客でどっちが従業員だかわからない!」という感じです。

 ところが、アジア系の女性のお店に行くと、ホスピタリティー精神に溢れていて、一生懸命に楽しませてくれて、一緒に歌ったり踊ったり。「これならストレスも解消できるし、コスパもいい! 同じお金を落とすならアジア系の女性がいるお店のほうがいい!」ということで、ついつい通ってしまったりするのです。

ここまでの話では、ポチャメンがモテているということにはなりませんよね。私が通っているアジア系のお店に何度か知り合いのイケメンモデルを連れて行き、「今日はイケメンを連れてきたよ~」と紹介しました。しかし、彼女たちの反応はいまいち。

 ただ、もちろん、私の前で「カッコイイネ~」なんて言えないのは理解できるのですが、ちょっと様子が違う感じがしたので「もしかしてイケメン嫌いなの?」と聞いてみました。すると、「イケメンはすぐ浮気するでしょ。気を遣うし、あまり興味ないよ」と彼女。

 アジア系の女性のすべてがそうではないと思いますが、彼女は続けて「たぶんお店の子たちはみんなそうだけど、カッコイイより優しい人が好きだし、あなたやあなたの友達(いつも一緒に来るポッチャリおじさん)はみんなジェントルマンだから、一緒にいると仕事も楽しいよ」と言うのです。

 どうやら彼女たちが男性(お客さん含む)に求めているのは、ルックスではなく優しかったり、気遣いができたりすること。ポッチャリ体型については頼もしいという認識らしいです。

 イケメンだろうがお金持ちだろうが、お店で飲んで暴れたり、ベタベタしてきたり、威張ったりする人は、お客さんであっても大嫌いというわけです。

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